タイの仮想通貨取引所「TDAX」のバンコク銀行の口座が停止、ICO取引も停止される

タイの仮想通貨取引所「TDAX」のバンコク銀行の口座が停止、ICO取引も停止される
2019年9月5日追記

TDAXは現在、タイ証券取引委員会(SEC)から正式に認可を受けて「Satang.Pro」にサイト名を変えて運営されています。

2019年9月現在、タイ証券取引委員会(SEC)から正式に認可を受けている仮想通貨取引所は「Bx.in.th」「Bitkub」「Satang.Pro」の3つだけです。

しかし、タイ最大の仮想通貨取引所である「Bx.in.th」は閉鎖が発表されました。
タイ王国で最大の仮想通貨取引所「Bx.in.th(BX Thailand)」が閉鎖を発表

もし新たにタイの仮想通貨取引所の口座開設をするのであれば、「Bitkub」と「Satang.Pro」以外は安全性に不安があるので利用しないように注意しましょう。

「Bitkub(ビットカブ)」のアカウント開設登録方法
「Satang.Pro(サタンプロ)」のアカウント開設登録方法

このページの以下の内容については古い情報となりますので、参考程度にとどめておいてください。

2018年2月26日のタイの新聞「バンコクポスト(Bangkok Post)」にて、以下の内容が報じられました。

TDAX(Thai digital asset exchange、タイ・デジタル・アセット・エクスチェンジ)は、タイ証券取引委員会(SEC)の仮想通貨に対する規制枠組みの発表を待つために、2週間にわたりICO(イニシャル・コイン・オファリング)の取引と登録を延期すると発表した。

TDAXでは現在も5~6つのICOが進行中だと報じられているが、それでもICOの取引と登録を延期する決定がされた理由としては、前週にバンコク銀行(Bangkok Bank)が仮想通貨の取引を中止させるためにTDAXの口座を週末に停止した事が挙げられる。

TDAXの創業者兼最高責任者であるポラミン・インソム(Poramin Insom)氏はバンコクポストに次のように語った。

「TDAXはデジタル通貨事業として商務省の事業開発局に登録されていた。バンコク銀行からは電話で営業許可証が確認できるかどうか聞かれたが、私はこの事業は法的管轄下にない。」と答えた。

するとバンコク銀行は営業許可証がないことを理由に「TDAXのバンコク銀行の口座を停止する」と言ってきた。

しかしインソム氏は「バンコク銀行のTDAXの口座が停止されたことは、取引所の取引には影響を与えていない」と付け加えている。

その理由として、TDAXはバンコク銀行以外にもカシコン銀行(Kasikorn Bank)、サイアム商業銀行(SCB、Siam Commercial Bank)、クルンタイ銀行(KTB、Krung Thai Bank)にも口座を保有していることを挙げた。

また「TDAXはタイ証券取引委員会が行う仮想通貨に対する規制枠組みの発表と同時に、ICO許可証を得るための申請を行うことを計画している」と語っている。

タイ証券取引委員会による規制枠組みの発表は3月8日に行われる可能性が極めて高く、新たな規制枠組みでは全てのICOを取り締まることを目的にオンライン取引所はタイに拠点を置くICOポータルへの登録が義務付けられるようになり、その際の最低登録資本金は500万バーツになると報じている。

また、個人投資家に対しては30万バーツが投資の上限額として定められる可能性が高いとも報じられており、この金額については「個人投資家にとっては非常に少額であるため、スタートアップは香港やシンガポールなどの外国でICO登録を行い、タイ司法の管轄外で資金を調達するようになるだろう」と予想されている。

タイの最近の仮想通貨事情と管理人が思うこと

今月の12日に、タイ中央銀行は「タイの全ての銀行は、仮想通貨への投資および取引、または仮想通貨売買のための取引所やプラットフォームに参加すること、及び取引所やプラットフォームを新たに創り出すことは許可されていない」と警告を発していました。

タイ中央銀行総裁がタイ全銀行に対し仮想通貨から距離を置くように通達を送る

この通達が適用されるのはタイの銀行のみであるため、タイの仮想通貨取引所やプラットフォームには影響がないと判断されていました。

しかし、今回のTDAXのバンコク銀行の口座が閉鎖されたのは、明らかにタイ中央銀行の通達に対しての対応だったと思われます。

バンコク銀行以外ではこのような動きは見られないため、複数の銀行口座を持つTDAXでは取引は続けられていますが、預金額が多いバンコク銀行を停止されたことでICOを停止しなければいけなくなったのは明らかでしょう。

今後のタイ証券取引委員会による規制枠組み、そしてICOポータルへの最低登録資本金500万バーツが、TDAXのように規模の小さい取引所にどのように影響するのか注意が必要です。

管理人
タイで最大手の仮想通貨取引所「Bx.in.th(BX Thailand)」については、バンコク銀行に口座を持っておらず、カシコン銀行とクルンタイ銀行だけとなっているので、今のところ影響はありません。

新たな規制枠組みによるICOポータルへの最低登録資本金についても「Bx.in.th(BX Thailand)」は問題ないでしょう。

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